営業職への転職、年収はどれくらい?体育会経験を活かす場合の実態

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「営業は成果がそのまま給料に反映されると聞くけれど、自分が転職したらいくらくらいになるのだろう」「体育会での経験は、営業の年収にどれくらい効くのだろう」。20代で営業職への転職を考え始めると、こうした疑問が浮かびやすくなります。

結論から言うと、dodaの公開データでは、営業系の平均年収は全職種の平均より高い水準にあります。ただし、数字は「誰を集計したか」「どの年齢か」で変わり、営業の中でも職種による幅があります。また、体育会出身者に限った営業職の年収統計は、確認した範囲では見当たりませんでした。この記事では、公開データを年齢別に並べ、数字の読み方と、年収以外に確認したい項目を整理します。転職を勧めるものではなく、判断材料をそろえることを目的としています。

結論:営業系は統計上は年収が高めだが、「年齢」と「内訳」を見て自分に近い数字を選ぶ

dodaのデータでは、営業系は全年齢でも20代でも、全体平均を上回っています。一方で、これは「dodaに登録した人の平均」であり、営業職に転職した人の初年度の年収をそのまま示すものではありません。20代の転職を考える場合は、全年齢の数字ではなく、年齢の近い数字を見るほうが参考になります。

今回確認した数字を、対象別にまとめると次のとおりです。

区分 営業系の平均年収 比較対象(全体平均)
全年齢(20〜65歳) 476万円 429万円
20代 406万円 365万円
25歳 414万円 367万円
27歳 454万円 399万円

(出典:doda「平均年収ランキング」「職種別の平均年収」「年齢別の平均年収」。調査期間は2024年9月〜2025年8月、dodaに登録した20〜65歳の正社員が対象で有効回答は約60万件。編集部が出典から作成)

年齢別に見る営業系の年収|20代は406万円、全体平均との差は20代でも見られる

dodaの年齢別データでは、20代全体の平均年収は365万円で、営業系に限ると406万円でした。20代の職種別では3位に入っています。差は41万円です。

年齢を絞ると、25歳では営業系が414万円(全体367万円、差47万円)、27歳では454万円(全体399万円、差55万円)でした。27歳の職種別では、コンサルティングファーム等の専門職(575万円)に次ぐ2位です。

営業系の年代別の平均年収は、20代が406万円、30代が528万円、40代が618万円、50代以上が683万円でした(出典:doda「営業系の平均年収」)。年齢とともに水準が上がっていくことが読み取れますが、これは同じ人が年齢を重ねた結果ではなく、年齢層ごとの登録者の平均を並べたものです。また、20代の中でも、年齢が上がるほど高くなる傾向は、営業職に限らず全体の平均にも見られます。

つまり「営業は20代から高い」というより、「全体との差は20代の時点で既にあるが、あくまで登録者の平均値である」と読むのが妥当でしょう。

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営業の中でも幅がある|職種によって水準が大きく違う

「営業」とひとくくりにしても、扱う商材や顧客によって年収の水準は異なります。dodaの全年齢のデータでは、営業系の中で平均年収が高い職種は次のとおりでした。

職種 平均年収(全年齢)
MR(医薬品営業) 803万円
営業(医薬品メーカー) 593万円
営業(クレジット/信販) 512万円

(出典:doda「営業系の平均年収」。上位3職種を抜粋)

MRとクレジット/信販の営業とでは、約290万円の差があります。上位の職種は、扱う商材や顧客の専門性が高い場合があります。上の表は全年齢の平均であり、未経験で入る20代の初年度がこの水準になるとは限りません。「営業職の年収」という一つの数字で考えるより、応募する職種・商材・顧客の種類を絞ってから、その求人の条件を確認する方が現実的です。

金融業界の営業について、業態別の年収や数字の読み方は、金融業界への転職、年収はどれくらい?で整理しています。業界別の水準を横並びで見たい場合は、体育会出身の転職、業界別平均年収ランキングも参考になります。

営業職の年収を読むときの注意|固定給・インセンティブ・固定残業代

営業職の求人は、成果に応じたインセンティブ(歩合・賞与)が設けられている場合があります。そのため、同じ「想定年収500万円」でも、内訳によって毎月の収入の安定度が変わります。

求人票で特に確認したいのが、固定残業代です。厚生労働省は、固定残業代を採用する場合、求人票などに次の3点を明示する必要があると案内しています(出典:厚生労働省の固定残業代に関する求人表示の案内資料)。

  1. 固定残業代を除いた基本給の額
  2. 固定残業代に関する労働時間数と金額等の計算方法
  3. 固定残業時間を超える時間外労働、休日労働、深夜労働に対して割増賃金を追加で支払う旨

想定年収の金額だけを見ると高く見えても、基本給が低く、残業代を含めて金額を大きく見せている場合もあります。求人票を読むときの確認項目を、表にまとめました。

確認項目 確認する理由 確認の方法の例
基本給(固定残業代を除く) 賞与や手当の計算の土台になる場合がある 求人票の給与欄
固定残業代の時間数と金額 時間数が長いと、働き方に影響する場合がある 求人票、面接での確認
インセンティブの条件 達成の基準や、支給される人の割合で、実際の収入が変わる 「達成者の割合はどのくらいか」と質問する
評価の仕組み 個人の件数評価か、チーム評価かで働き方が変わる 面接で評価指標を確認する
昇給・昇格のモデル 初年度だけでなく、数年後の水準も判断材料になる 入社3年目・5年目の想定を聞く

(編集部作成の確認項目。企業によって制度は異なります)

これらは一般的に確認しておきたい項目であり、すべての企業に当てはまるわけではありません。

一次情報:営業職についた体育会OB・OGと、採用側の声

ここでは、年収の金額ではなく、営業職で体育会経験がどう語られているかを、編集部が取材した記事から紹介します。いずれの記事でも、編集部が確認した範囲では年収の具体的な金額には触れられていません。また、それぞれ1人の経験・1社の見方であり、体育会出身者に共通する傾向とは言えません。

ある大学アメリカンフットボール部出身のOBは、地道な工夫の積み重ねと徹底した事前準備という部活での姿勢が、営業成績や新卒MVPにつながったと話しています(出典:ツナカレメディア「OBOGインタビュー」2026-05-01公開)。

また、ある大学ボート部出身のOBは、未経験から日本一を目指した姿勢のまま、営業でも専門知識をゼロから独学で身につけていると話しています(出典:同、2026-06-25公開)。

採用側では、営業・販売支援を行う企業の人事担当者が、体育会系は目標設定と振り返りのサイクルやチームでの役割経験があり、仕事との相性が良いと評価している、という声があります(出典:ツナカレメディア「人事の声」2026-05-13公開)。この取材は新卒採用を含む内容で、中途採用の年収の決まり方を説明したものではありません。

これらから言えるのは、営業職では「目標に向けた準備・改善の習慣」が評価の材料として語られる場合がある、という範囲です。それがそのまま年収の上乗せにつながるかどうかは、企業や評価制度によって異なります。

体育会経験は年収にどう関わるのか|統計では確認できない部分

体育会出身者に限った営業職の年収統計は、確認した公開資料の範囲では見当たりませんでした。そのため、「体育会出身だと営業の年収が高くなる」とも「低くなる」とも言い切れません。

一般的には、年収は職種・商材・企業規模・経験年数・評価制度などで決まる部分が大きいと考えられます。体育会経験がある場合は、目標に向けてどう取り組んだか、結果が出ないときにどう改善したかを、具体的な行動で説明できるかどうかが、選考で見られる材料になる場合があります。その結果として提示される年収に影響するかどうかは、企業や職種によって異なります。

提示された年収に迷ったときの伝え方や準備の仕方は、転職の年収交渉、20代はどうやる?準備と伝え方の型で整理しています。営業以外の職種も含めて選択肢を広げたい場合は、営業以外の転職先|体育会経験が活きやすい職種も確認できます。

応募前に整理しておくチェックリスト

年収の数字を確認したあとは、自分の状況に当てはめる作業が必要です。次の項目を書き出してみると、判断しやすくなります。

  • 現在の年収(額面)と、手取りで生活に必要な金額を把握したか
  • 応募先の営業の種類(法人か個人か、商材、顧客層)を絞ったか
  • 想定年収の内訳(基本給・固定残業代・インセンティブ)を求人票で確認したか
  • 達成基準と評価の仕組みを、面接で質問する準備ができているか
  • 年収以外に重視したい点(働き方、身につくスキル、勤務地など)を書き出したか

まとめ:公開データで水準をつかんだうえで、自分に近い数字と内訳を見る

dodaの公開データでは、営業系の平均年収は全年齢で476万円、20代で406万円と、いずれも全体平均を上回っていました。ただし、これは登録者の平均であり、営業職の中でも職種によって幅があります。一つの数字で判断せず、固定給とインセンティブの内訳、固定残業代、評価制度などの条件とあわせて確認してください。

体育会経験が年収に直接どう反映されるかは、統計では確認できません。一方で、応募先の業務と自分の経験を具体的に結びつけて伝える準備は、選考のなかで役立つ可能性があります。

営業職への転職が自分に合っているか、年収以外の条件も含めて整理したい場合は、ツナカレキャリアの無料キャリア相談もご活用ください。なお、ツナカレキャリアを運営する株式会社PieceTimesは有料職業紹介事業の許可を申請中のため、現時点では求人のご紹介・斡旋は行っておらず、キャリアに関する情報提供・ご相談のみを承っています。

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FAQ

よくある質問

Q1
営業職に転職すると、20代でも年収は上がりますか?
上がるとは言い切れません。dodaの公開データでは、20代の営業系の平均年収(406万円)は20代全体(365万円)を上回っていますが、これは登録者の平均値です。個々の転職で年収が上がるかどうかは、現職の水準、企業、固定給とインセンティブの比率、評価制度によって変わります。応募前に求人票で内訳を確認することをおすすめします。
Q2
体育会出身であることは、営業職の年収に反映されますか?
体育会出身者に限った営業職の年収統計は、今回確認した公開資料の範囲では見当たりませんでした。年収は職種・企業・経験・評価制度などで決まる部分が大きく、体育会経験そのものが金額に直接反映されるとは言えません。目標への取り組み方や振り返りの習慣などを具体的な行動で伝えられるかが、選考で見られる材料になる場合があります。
Q3
求人票の「想定年収」が高い営業職の求人は、そのまま信じてよいですか?
金額だけで判断するのはおすすめしません。想定年収にインセンティブや固定残業代が含まれている場合があり、固定給の部分は別に確認が必要です。求人票の給与欄で基本給、固定残業代の時間数と金額、インセンティブの条件を確認し、面接でも達成者の割合や評価の仕組みを質問しておくと、入社後のギャップを減らせます。

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