4月入社の転職は有利?体育会出身20代が見ておきたい求人倍率の月別推移と逆算の仕方

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「新年度の4月に合わせて転職したほうが、有利なのだろうか」。引退後に社会人として働くなかで、そう考える体育会OB/OGもいるのではないでしょうか。4月は新年度の始まりで、気持ちを切り替えやすい時期でもあります。この記事では、転職を煽ることなく、4月入社が有利と言えるのかを公開データから確認し、4月入社を狙う場合の逆算の仕方と確認事項を整理します。

結論|4月入社が有利と言い切れる根拠は見当たらず、「段取りが組みやすい時期かどうか」で考える

4月入社が他の時期より有利になると示す公開データは、今回確認できた範囲では見つかりませんでした。dodaの転職求人倍率は月ごとに変動しますが、入社月ごとの有利不利を示す指標ではありません。そのため、「4月だから有利」ではなく、「自分の退職の段取りと、応募したい求人の動きが4月入社に間に合うか」で判断するほうが誤解が少なくなります。以下では、求人倍率の月別推移、倍率の読み方、逆算の考え方、確認事項の順に見ていきます。

求人倍率の月別推移|12月に高く、1〜3月にかけて下がっている

結論として、dodaの転職求人倍率は、2025年度(2025年4月〜2026年3月)では12月が最も高く、翌年1〜3月にかけて下がっています。

月 転職求人倍率 前月差
2025年4月 2.36倍 −0.15
2025年5月 2.28倍 −0.08
2025年6月 2.33倍 +0.05
2025年7月 2.42倍 +0.09
2025年8月 2.42倍 ±0.00
2025年9月 2.43倍 +0.01
2025年10月 2.50倍 +0.07
2025年11月 2.70倍 +0.20
2025年12月 2.96倍 +0.26
2026年1月 2.57倍 −0.39
2026年2月 2.40倍 −0.17
2026年3月 2.39倍 −0.01

出典:doda「転職求人倍率レポート(2025年度)」 https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/2025/

4月入社に向けた応募期間の例として12月〜2月を見ると、倍率は2.96倍から2.40倍まで動いています。なお、この数値はdodaに登録された求人数と転職希望者数から算出した、同サービス独自の指標です。市場全体の統計ではなく、体育会出身者に限った数字でもありません。

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倍率の読み方|「下がった」は「求人が減った」とは限らない

結論として、倍率が下がった月に求人が減ったとは限らず、転職希望者が増えて倍率が下がる場合もあります。

doda転職求人倍率は、求人数(採用予定人員)を転職希望者数で割って算出されます。2026年3月のレポートでは、求人数は前月比0.8%増、転職希望者数は前月比1.3%増で、希望者数の伸びが求人数の伸びを上回ったため倍率が下がったと説明されています。2026年4月も同様で、求人数が前月比2.5%増、転職希望者数が前月比3.0%増、倍率は2.38倍(前月差−0.01ポイント)でした。

出典:doda「転職求人倍率 2026年3月」 https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/2026/04.html 、「同 2026年4月」 https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/2026/05.html

つまり、1〜3月に倍率が下がっているのは、求人が少なくなったというより、転職希望者の増加が倍率の低下に影響している可能性があります。ただし、この数字だけで原因までは断定できません。言えるのは、4月に向けて動く人が増える時期は、応募先ごとに競争の度合いが変わる場合がある、という程度です。

4月入社を狙う場合の逆算の考え方(編集部の計算例)

結論として、4月入社を目指す場合は、入社日から逆算して「応募」「内定」「退職の申し出」の時期を置くと、必要な余裕が見えやすくなります。

次の表は、応募から内定まで1〜2か月、内定から入社まで1〜2か月を見込んだ場合の計算例です。実際の期間は応募先や選考回数、現職の就業規則によって変わるため、あくまで目安として使ってください。

段階 余裕を見た時期の例 内容
情報収集・書類準備 入社の約5〜6か月前(例:10月〜11月) 就業規則の確認、職務経歴書の下書き、希望条件の整理
応募・選考 12月〜2月 応募、面接、条件の確認
内定・退職の申し出 2月〜3月 内定承諾、現職への申し出、引き継ぎ
入社 4月 入社日の最終確認、必要書類の準備

転職活動の期間の目安は転職活動の期間は平均どれくらい?で公開データをもとに整理しています。年末年始は、企業の担当者が不在になる期間もあるため、連絡までの日程が延びる場合があります。年末の転職活動の進め方も合わせて参考にしてください。

4月入社を目指すときの確認事項

結論として、4月入社を目指す場合に特に確認したいのは、退職の申し出期限、有給休暇の残日数、年度末の引き継ぎの量の3点です。

1. 退職の申し出期限

民法上、期間の定めのない雇用では、退職の申し入れから2週間で効力が生じるとされています。一方で、就業規則に退職の申し出期間が定められていて、その期間が社会通念上著しく長くない場合(例:1か月前までの申し出)は、トラブルを避けるために、まず就業規則に沿って申し出るほうがよいと労働局の案内で述べられています(参考:厚生労働省 茨城労働局「やめたいのにダメと言われて困ってる」)。

3月末や4月1日付での退職を考えている場合は、年度末の引き継ぎに必要な期間を考えると、内定の見込みが立った段階で早めに申し出期限を確認しておくほうが、日程の調整がしやすくなります。

2. 有給休暇の残日数と引き継ぎ

有給休暇をどの程度消化できるかは、現職の状況や就業規則によって異なります。退職日と入社日のあいだに空白を作りたくない場合は、残日数と引き継ぎに必要な日数を整理しておく必要があります。入社日の調整を応募先に依頼できるかどうかは企業によって異なるため、内定時に相談してください。

3. 賞与や社会保険など、日付で変わる手続き

賞与の支給日に在籍している必要があるかどうかは、就業規則の定めによります。社会保険や年金の手続きも、退職日と入社日の関係で変わる場合があります。詳しくは転職チェックリスト完全版に、手続きの確認先と期限をまとめています。退職の伝え方は退職の伝え方|円満退職のための上司への切り出し方とタイミングが参考になります。

一次情報から|転職の時期の決まり方についてOB/OGが話していること

転職の時期について、ツナカレメディアの公開インタビューから一例を紹介します。これらは4月入社そのものについての取材ではなく、個別の体験談です。

  • ある大学サッカー部のOBは、就職や転職の多くが人の紹介による縁がきっかけだったと話しています(出典:OBOGインタビュー、2026年3月24日取材)。時期が求人サイトの動きだけで決まるとは限らない例の一つですが、同じ進み方が誰にでも当てはまるとは限りません。
  • ある大学アメリカンフットボール部のOBは、安定したテレビ局を退職して、指導者不足の母校のコーチに転身する道を選んだと話しています(出典:OBOGインタビュー、2026年6月5日取材)。何を重視して決めたかは人それぞれであり、時期だけで判断しなかった一例として読めます。

これらは「4月に動くべき」という根拠にはなりません。時期はあくまで判断材料の一つとして扱ってください。

4月入社にこだわらない選択肢もある

結論として、4月入社にこだわらず、自分の状況に合う入社時期を選ぶ考え方も十分にあり得ます。

  • 現職の繁忙期や引き継ぎの量が重い場合は、無理に4月に合わせず、入社日を後ろにずらせるか応募先に相談する
  • 在職中に動く場合は、応募から内定までの期間が読みにくいため、期限を決めずに情報収集から始める
  • 社会人になって数年以内の場合は、第二新卒として動く方法もある(第二新卒×体育会系の転職完全ガイドで整理しています)
  • 引退直後に動く場合は、時期の考え方が異なるため、引退直後は何月から動くかを参照する

そもそも転職をするかどうかが決まっていない段階で、4月に間に合わせようと急ぐ必要はありません。判断材料をそろえて、必要であれば現職に残る選択も含めて決めて問題ありません。

4月入社を考え始めたときのチェックリスト

確認事項(編集部作成)

  • 就業規則で、退職の申し出期限を確認したか
  • 有給休暇の残日数を把握したか
  • 賞与の支給日と在籍要件を確認したか
  • 年度末の自分の業務量と、引き継ぎに必要な期間を見積もったか
  • 職務経歴書の下書きを作ったか
  • 応募先に入社日の調整を相談できるか、内定時に確認する予定を決めたか
  • 相談相手(家族、友人、第三者)を決めたか

まとめ|時期よりも、自分の段取りと確認事項で決める

4月入社が有利になると示す公開データは確認できませんでした。dodaの転職求人倍率は12月に高く、1〜3月にかけて下がっていますが、倍率の動きには転職希望者の増減も含まれるため、入社月ごとの有利不利とは分けて読む必要があります。4月入社を目指す場合は、入社日から応募・内定・退職の申し出の時期を逆算し、退職の申し出期限、有給の残日数、年度末の引き継ぎを確認したうえで、自分の状況に合う入社時期を選んでください。

動き出す時期や、職務経歴書の下書きの進め方を整理したい場合は、転職準備チェックリスト&職務経歴書テンプレ(無料PDF)をダウンロードのうえご登録ください。なお、ツナカレキャリアを運営する株式会社PieceTimesは有料職業紹介事業の許可を申請中のため、現時点では求人のご紹介・斡旋は行っておらず、キャリアに関する情報提供・ご相談のみを承っています。

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FAQ

よくある質問

Q1
4月入社の転職は、ほかの時期より有利と言えますか。
有利と言い切れる公開データは見当たりません。dodaの転職求人倍率は月ごとに上下しますが、これは求人数を転職希望者数で割った民間サービス内の指標で、入社月ごとの有利不利を示すものではありません。倍率が下がった月も、求人数そのものは増えている場合があります。4月入社にこだわるより、自分の退職の段取りと応募したい求人の状況を並べて判断するのが現実的です。
Q2
4月入社を目指す場合、いつごろから動けばよいでしょうか。
この記事では、応募から内定まで、内定から入社までにそれぞれ1〜2か月ほどかかると仮定して、逆算の考え方を編集部の計算例として示しました。実際の期間は応募先や選考の回数、現職の就業規則によって変わるため、表の目安より余裕を持たせて組み立ててください。
Q3
年度末で忙しい時期に退職を切り出しても問題ありませんか。
民法上、期間の定めのない雇用では、退職の申し入れから2週間で効力が生じるとされています。ただし、就業規則に申し出期間の定めがあり、その期間が社会通念上著しく長くない場合は、トラブルを避けるために就業規則に沿って申し出るほうがよいと、労働局の案内で述べられています。年度末は引き継ぎにかかる日数が読みにくいため、内定の見込みが立った段階で、申し出期限と有給の残日数を確認しておくことをおすすめします。

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